創業融資広島センター

返済を遅らせるには?(リスケジュール)

リスケジュール

 

こんにちは、広島県福山市で行政書士をやっています、創業融資広島センターの妹尾です。

 

 

延滞が許されない月々の返済は、事業を行っていくうえで大きな負担になります。

 

売り上げが減ったとしても返済は待ってはくれません。

 

借入金が多い場合、売り上げの減少が即、資金繰りの悪化につながります。

 

そういった場合に、金融機関にお願いをして借入金の返済条件を変更することをリスケジュールといいます。

 

例えば、月々20万円の返済をしていたのを10万円に変更したり、返済を半年待ってもらう(利子のみの返済にしてもらう)ようなことを言います。

 

ただし注意することがあります。

 

リスケジュールを申し込めば、すんなりと金融機関がそれを引き受けるわけではないということです。

 

そして、リスケジュールを申し込めるのは、一回こっきりということです。

 

例えば、金融機関が「これはリスケジュールをするほどの案件ではない」と判断してリスケジュールができなかった場合、そのあとで違う説明をしても金融機関は、リスケジュールどころか逆に返済を迫ってくる可能性があります。

 

ではどうすれば、金融機関を説得してリスケジュールをすることができるかを説明していきます。

 

@ まず相手側(金融機関)の事情を理解する

 

リスケジュールを考える場合、まずは相手側の金融機関とその担当者の事情を理解することが大切です。

 

ある事業者が資金繰りに苦しんでいるときに、彼らにとって一番の心配の種は、私たち事業者のことより、融資したお金を一円でも多く回収できるかということです。

 

ですから、金融機関が「これだったらリスケジュールをした方がこの事業者から後々多く回収できる」という判断にさせる必要があるのです。

 

そしてもう一つが、金融機関がリスケジュールを検討する場合、融資担当者が融資の際に上司に稟議を通す場合と同様に、リスケジュールの場合も窓口担当者は上司に稟議を通す必要があるということです。(場合によっては本部で決済されることもあります)

 

実はこの窓口担当者は、新規融資と違ってリスケジュールを通しても個人の成績に反映されることはありません。

 

ですから私たち事業者は、こういった事情があるということを理解して、リスケジュールにのぞむ必要があるのです。

 

理解

A まずは自力で資金を作り出す

 

まずはご自身の固定資産(不動産、自動車など)を処分して資金を作り出します。

 

金融機関側からも処分するような打診がありますが、その前に自身で処分しておけば心証はさらに良くなります。

 

自身の財産を隠して、金融機関のみにリスケジュールを迫るのは絶対に無いようにしましょう。

 

また自社の経費(人件費や役員の報酬など)の削減や売掛金の早期の回収、取引先との支払い条件の見直しにもテコ入れが進んでいれば、金融機関の心証もよくなるでしょう。

 

B 自社の現状を漏らさず伝える

 

うまくリスケジュールを実行してもらうためには、自社の現状と今後の見通しを担当者に伝えなければいけません。

 

口頭でいくら説明しても、ダメです。

 

リスケをするかしないかは、本部で決裁されます(上司に稟議を通す場合もあります)ので、口頭で伝達した情報は伝わらずに、経済的合理性がないと判断される恐れがあります。

 

ですからリスケジュールのときには、綿密な資料を作る必要があります。

 

一般的には以下の資料が必要になります。

 

返済条件変更依頼書

 

自社が金融機関に対して、現状の返済額を毎月どのくらい減らすか、もしくは猶予してほしいのかを具体的に伝えるための資料となります。

 

資金繰り表

 

リスケジュールをすることで、自社の経営がどのくらい立て直るかを数字で示すための資料です。

 

経営改善計画書(事業計画書)

 

これからどのように業績を改善させていくのかを金融機関に示すための資料です。

 

いわゆる創業融資における創業計画書のようなもので、非常に重要な資料になります。

 

C リスケジュールは融資取引のあるすべての金融機関に対して行う

 

複数の金融機関から借り入れをしている場合、基本的にはすべての借入先に対して同じ条件でリスケジュールをする必要があります。(他行一律同条件といいます)

 

ある金融機関では変わらず従来通りの返済を続け、ある金融機関ではリスケジュールを行うということは基本的にできません。

 

リスケジュールを行うためには、すべての金融機関にOKをもらうのが原則になります

 

リスケジュールのメリット・デメリット

 

メリット

資金繰りが楽になる(メリット)

 

当然ですが楽になりますよね。

 

毎月の返済が止まる、もしくは返済額が減るわけですから。

 

これは言い換えると、資金調達と同じ効果があるといえます。

 

そしてリスケジュールをしている間(半年か1年と期間が決まっています!)、金融機関は法律の力で強引に返済を求めるということはありません。

 

新規融資を受けにくい(デメリット)

 

逆にデメリットは何かというと、新たな融資が受けにくいということです。

 

資金繰りに苦しんでいる会社に、新規融資が通りにくいのは当然のことなのです。

 

ではどうすれば新規融資が受けられるようになるかというと、一般的にはリスケジュール前の通常の返済状態に戻したうえで、さらに半年間は滞りなく返済を行ったという実績が必要です。

 

まとめ

 

リスケジュールをした場合、会社の経営は一から見直さないといけません。

 

経営を見直さず、会社を立て直すことができなかったら、金融機関は強硬的な手段をとるでしょう。

 

会社はさらに窮地に立たされるでしょうが、立て直すことができれば、それは自社の強みとなって力強い経営体質を手に入れることができるのです。

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